家がシロアリの被害にあうのは嫌ですよね。

シロアリ被害にあった方が行った対処法を紹介します。

まずは行政機関に相談すべし!

最近のマンションなどではあまり耳にしなくなりましたが、一軒家では今でもシロアリに悩まされているご家庭も数多くあります。

特に数世代前から受け継いだ家屋や、高度成長期に建てられた家屋はシロアリ対策を施していても被害にあっています。

私の知人もそうでした。

知人の家は祖父の代からお酒や食料品、日用雑貨を扱う仕事をしています。

現在でもお店を経営しているのですが、そのお店の状況がとにかく酷かったのです。

知人の職場は40年以上前に建てられた建物なのですが、数年前、いつものように掃除をしていたら砂のような木くずが落ちていたそうです。

最初は気にしていなかったのですが、数日間連続して落ちていたそうで不思議に思いました。

大工仕事でもしない限り家の中で木くずを拾う事などそうはないし、何より何故こんな砂のようなのだろうと。

とりあえず知り合いの大工さんに相談してみたら、それはシロアリではないかと言う話になりました。

最初は疑ったそうです。

何十年と店をやってきて一度も被害にあっていなかったのですから無理もありません。

ですが、万が一シロアリなら商品がダメになるだけなく、人的被害も出る。

それに違うなら違うで安心できると言う事で調べてもらう事にしました。

そうすると、出るわ出るわ、次から次へとシロアリの被害が明らかになっていきました。

シロアリの恐ろしい被害

まず木くずが落ちていた所は天井だけでなく床下や近くの柱まで被害にあっていたそうです。

このままだとその部屋自体が抜け落ちる可能性もあると言われ驚いていました。

商品を載せていた棚は木材で作られていたのですが、その内部が空洞になっていました。

取り外した棚板は波打つ状態になっており、被害の深刻さを物語っていました。

またトイレなどの水回りもやられており、被害にあっていない場所を探した方が簡単だという状況に。

知人はまさかこれほど深刻な状態になっているとは思わずどうすればいいのかと途方にくれていました。

そして何より悩まされたのがこの建物が行政からの借り物だった事です。

自分の持ち家なら建て替えにしても、取り壊しにしても自分の意思1つで出来ます。

しかし借り物である以上何をするにしても行政にこうしたいと相談して、承認が降りなければ何1つ出来ません。

もしここで、それは出来かねると言われればこのままの状態で過ごす事になります。

かと言って勝手をすることも出来ず、結局知人は最寄りの役場に相談に行きました。

行政の対応に好感がもてた

結果から言えば相談に行って良かったと笑顔で帰ってきました。

役場の方がとても親身になって話を聞いてくれた事に感動したそうです。

嫌味の1つも覚悟していたそうですが、拍子抜けしたと同時に安堵したと言っていました。

シロアリの話をすると、まずは駆除からやろうという方向に進みました。

当然と言えば当然ですが、家の事で頭がいっぱいでシロアリの駆除が完全に頭から抜け落ちていたそうです。

いくらくらいかかるのか不安になったそうですが、行政の建物なので全額行政負担でやってくれる事に。

また建て替えは難しいので補強工事もしようという話になり、それも行政負担で行ってくれました。

補強工事は個人でやるよりは多少時間が掛かってしまいましたが、それでも金銭面の負担が無かったのは大きく知人も安心していました。

シロアリ駆除に関しては委託を受けた業者からすぐに連絡が来て、駆除もスムーズに進んだそうです。

全てが終わってからも知人の事を気にかけてくださり、行政の方々には頭が上がらないと言っていました。

この事から公営住宅に住んでいる方は1も2もなく相談する方がいいと知る事ができました。

では公営住宅に住んでいない人間はどうすればいいのか?

私も住んでいないので知人に聞いてみると、各都道府県のホームページには様々な問題に対する相談のページがある事を教えてもらいました。

試しに見てみるとシロアリ被害に関しても載っており、生態や対策、業者選びについてなど細かく載っていました。

公営住宅に住んでいなくても、まずはお住まいの地域の役場などで相談する事をお勧めいたします。

皆様も1人で悩まず快適な生活を送ってくださいね。

 

公営住宅に住んでいる方は、対応が早く、解決しやすそうですね。

続いては、物置のシロアリ被害です。

 

シロアリに侵食されて補修工事した時の体験談

春のこと、結婚を機に、実家の離れ家の物置に溜め込んだ、懐かしい品々を物色していると、その時とび込んできた光景に驚きました。

物置の床が なんだか 歪んで見えたので、目の錯覚か?と、ジッと懲らしめて見みると、無数の細かい小さな白い粒が、ウヨウヨと ひしめき動いていたので、これには叫びました。

実家の両親が知人の大工さんに どうしたものか と相談すると、シロアリの侵食が激しい現状を聞いた大工さんが、「それは もう大工の域だね。」と言うので、今回は大工さんに依頼しました。

大工さんからのご指摘

『木造家屋は シロアリ にとって住居であり、食事であり、それが物置で陽の当たらない場所であれば、湿気も多いことから、シロアリ の絶好の場所と化していたに違いない。』

『木造の床板で、このような環境の場合は、物を置く時に敷き物を敷いて上に置くのは やめましょう!敷き物をする事で、置いた物との間で隠れ家を用意したも同然で、巣ができ易い。』

これらの ご指摘を頂き、とても勉強に なりました。

実家の母が、敷き物をすると、見た目もいいからとゴザを敷いたのが、巣作りになってしまっていたことに、家族 皆ショックでたまりませんでした。

シロアリ だけならシロアリ専門業者に届けるところを、柱や床板の表面にまで見てわかる程、食べられて いたので、シロアリ だけの問題では済まなくなっていました。

物置になっていた場所でも、定期的に手入れをするべきだな と反省しました。

シロアリの侵入経路を捜索

まず大工さんは経路を捜しました。

古い家屋なので あちら こちら に隙間を確認でき、シロアリが通る道筋も見つかったので、先ず経路を確認してから工事に取り掛かりました。

ダメ になった壁や柱を取っ払ったり、剥がしたりして、大規模 補修が始まりました。

私が発見した時は、確かにウヨウヨ うごめいて いたのに、シロアリ は、人間に見つかった直後、ビックリして私が両親を呼びに行っている間の、ものの数十秒 程で、全て姿を消し去っていたのです。

ですから大工さんも シロアリ の巣を確認しただけで、実物は私しか見ていません。

工事完了

工事が行われる箇所周囲を、ブルーシートで覆い、工事は1日の内に終了しました。

工事した範囲は、
横 5m
縦 2m
高さ 2〜3m
この範囲内で、補修が行われました。

シロアリ対策に大工さんがしてくれたこと

母から聞いた話しによると、工事と同時進行で、床下に薬?よくわかりませんが、シロアリ駆除を まいた?という表現で良いのか?そんな感じで、床下のシロアリ処置もしてくれたそうです。

他にも工事した箇所を、外から出て見て、建物に面した地面にも、シロアリ駆除をまいた?寄せ付けない処置をしてくれたそうです。

知り合いの大工さんとあって、シロアリ対策まで練ってくださって、本当に有り難かったです。

あとは古い家屋ですから、隙間を入念にチェックして くださってから、それで終了と なりました。

シロアリ対策は ご好意で して くださったので、料金に入って いませんでした。補修工事代だけで、費用は良心的なものでした。

シロアリ駆除業者について教えてくれたこと

《料金》

1㎥ あたり の坪単価だそうです。

大きく分けて、①大手や農協②地域の個人③ホームセンター④激安 業者について説明してくれました。

①大手や農協:はっきりとした価格が定められていることが安心であり、信用の分だけ設定価格は高い。

②地域の駆除屋さん:その時々の状況によって、価格が上がる。

③ホームセンター:店の請負のように思いますが、実は、業者に委託しているので、その業者の行いで、価格が変動する。

④激安業者:実態が把握できないので職人の資格や質・技術などに、不安要素を残す。

《感想》
実態が把握できないのは考え ものだと思いました。

信用は お金に変えられない。今後の良き参考になりました。

私の住む九州は、湿度が高いことから、シロアリ の発生率が高い環境になっています。

今回のことで、換気や陽当たりを良くすることの重要性や、マメな手入れの必要性に、痛感させられました。

家の異変に気が付いたら…シロアリ駆除費用ガイド

この記事を書いた人

しろありマン
大事な我が家がシロアリの被害にあってから、シロアリに詳しくなった40代男。
築20年のマイホーム在住。
妻と子供2人の4人暮らし。
休日はよくホームセンターを訪れる。