アパートの管理で悩みの種なのが、庭の草の問題ですよね。
定期的に、除草を業者に頼めればいいのですが、アパートの敷地の広さや予算によっては、
それも難しいですよね。
今回は、除草の対策について掘り下げていきます。
草が生えてしまうパターン
草が生えてしまう状況は以下のようなパターンが存在します。
地面が土
当たり前ですが、敷地の全面が土ですと毎年数回、大規模な除草が必要となります。
放置しておけば、100%草が生え、草の丈は確実に1メートルを超えます。
地面が砂利
全面に砂利が敷いてある土地でも、当たり前のように草が生えます。
土の敷地よりは若干、草は生えにくくなりますが、ほとんど変わりありません。
アスファルトの劣化
アスファルト舗装がしてあれば、通常草が生えることはないのですが、
古アパートだとアスファルトが劣化して劣化した場所から草が生えてしまいます。
アスファルト補修材などで補修することで防げますが、劣化が進んでいると補修もむずかしくなります。
防草シートの劣化
通常、防草シートが施工してあれば、草が生えずらい状態が保てますが、防草シートの寿命は3~5年程度です。
それ以降は、土や砂利の状態とほとんど変わりません。
また、防草シートの再施工は、シートの上に砂利が敷いてあることがほとんどなので、それを取り除くのは現実的ではありません。
草が生えている状況のデメリット
除草ができていない状況のデメリットは・・
入居者からのクレーム
当たり前ですが、入居者からのクレームが発生します。
見た目にもよくありませんし、1階は洗濯物も干しづらく、入居者がかわいそうです。
毎年のことですので、入居者のストレスもかなりのものだと思います。
近隣からのクレーム
近隣からもクレームが発生します。
種が飛び、つるが伸びて、近隣にとても迷惑がかかります。
防犯上の問題もでてきますので、近隣の人のストレスはかなりのものです。
防犯上の問題
先にもふれましたが、除草がゆきとどいていない物件では防犯上の問題も出てきます。
火を放てば、枯れ草が燃えますし、外からの視線が隔たれるので空き巣などの被害も予想されます。
また、入居者のモラルも低下しますので、放置ゴミなどが増えてしまうでしょう。
放置ゴミは入居者だけでなく、外から持ち込まれることも考えられます。
入居希望者からの悪いイメージ
空室がでれば、入居者を募集しなければいけません。その際、草がボーボーだったら、入居希望者は間違いなく入居しません。
一緒に内見しにきた営業マンも、二度と入居希望者を連れてくることはないでしょう。
草対策の選択肢
草対策には、いくつかの選択肢があります。
定期的に除草業者に依頼する
金銭的な余裕があるのでしたら、定期的に除草業者に依頼するのが一番です。
除草業者は、造園業者・清掃業者・便利屋・シルバー人材センターなどがあります。
相場は、だいたい㎡あたり200円~400円程度です。
定期除草契約を結ぶと、常に除草が行き届いた状態を維持できます。
そして、安い単価でお願いすることができます。
アスファルトで舗装する
こちらもお金がかなりかかります。
アパートの周囲すべてを舗装するとなると数十万単位の予算が必要となります。
寿命は20年程度です。
舗装したことにより、水道工事などが必要となった場合、掘り起こすのが困難となります。
セメントで舗装する
こちらもかなりお金がかかります。
アパートの周囲をすべて舗装するとなると数十万単位の予算が必要となります。
先にあげたアスファルト舗装よりも高くなりますが、寿命は40年以上となります。
舗装したことにより、水道工事などが必要となった場合、掘り起こすのが困難となります。
防草シートを施工する
コストはアスファルトやセメント舗装よりは安く、敷地の広さにもよりますが数万円程度となります。
除草シートのみでは、見た目がとても悪いため、
通常は除草シートを施工した上から砂利などを敷くことが多いです。
寿命は5年程度で、施工後2年くらいから徐々に草が生えるようになり、5年後を過ぎるとシートがない状態とかわらなくなります。
草は全く生えないのではなく、生えにくくなる・育ちにくくなる程度です。
真砂土舗装をする
真砂土舗装は、一般的には固まる砂・固まる土などと呼ばれています。
施工は、とても簡単で、ホームセンターなどでも手に入りやすいのでお勧めです。
コストはアスファルトやセメント舗装よりは安く、敷地の広さにもよりますが数万円程度となります。
寿命は、5年程度で、施工後2年くらいから徐々に草が生えるようになり、5年後程度で劣化し元の砂のようになっていきます。
砂を除去して再度施工することも容易です。
自分で除草する
時間と手間を惜しまない方でしたら、ご自分で除草するのもおすすめです。
カマや草刈り機などの道具を用意して除草します。
刈った草は、ビニールに入れて、ゴミ収集に出せます。
除草剤を使う(おすすめ)
いちばんおすすめなのが除草剤です。
コストも非常に安く、効き目も相当なものです。散布する頻度も月に1回程度でよいでしょう。
草の丈が50センチ以上ある場合は、除草剤で枯らしても草が残るので、あとから除草が必要です。
おすすめはラウンドアップやサンフーロンなどの液体タイプです。
液体タイプは、直接散布するシャワータイプもありますが、コストが高いので、
希釈して噴霧器を使用して散布するタイプがおすすめです。
希釈して噴霧器散布なら、一回のコストは数十円~数百円となります。
散布後5日~2週間程度で枯れます。枯れにくいものは、再度散布するか、希釈する濃度を濃くします。
散布したもののみに効果が出ますので、植木などが植わっている場合でも安心です。
除草剤に抵抗のあるひともいるかもしれませんが、希釈の濃度を守れば人体にも影響はありません。
除草の道具
自分で除草する場合の道具についてもふれておきます。
ねじりカマ
聞きなれない名前かもしれませんが、ねじりガマは除草の強い味方です。
通常のカマと違って刃と柄が直角になっており、歯を地面にこすりつけるように除草できます。
刃の大きさ10センチ程度なので、広い範囲を除草するには向きません。
草刈り機
草刈り機は、エンジンタイプと充電機タイプがあります。値段は充電器タイプのほうが少し高いです。
刃が回転して広い範囲を除草することができます。危険を伴いますので、注意が必要ですが、男性であればすぐになれます。
音の少ない充電タイプがおすすめです。エンジンタイプも充電タイプもマキタの草刈り機が有名です。
コストは2万~4万くらいでしょう。
クマデ
カマや草刈り機で刈った草をクマデで集めます。柄が伸びちじみするタイプがおすすめです。
テミ
聞きなれないかもしれませんが、テミはちり取りのように使う道具です。
刈った草を集めて袋などに入れるときに便利です。
剪定ばさみ
剪定ばさみは、カマで刈れない太い草や木をカットすることができます。
自然発生の木などは短く切ってしまいましょう。
手のこ
手のこは、木を切るためのノコギリです。これも自然発生の木を切るために使います。
剪定ばさみでは切れない太い気を切ることができます。
自分で除草をすることができない場合
アパートを自分で除草できない場合、定期的に除草してくれる業者がひつようですが、
かなりの費用が掛かります。
除草剤の散布と一緒にアパートを定期的に掃除してくれるサービスを提供している業者もありますのでお勧めです。
予算は、月に5000円~1万円程度です。
除草だけでなく、アパートの簡単な掃除や、破損個所の報告などもしてくれるので超おすすめです。
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