よくTVや雑誌でおへそ辺りにある丹田が健康にいい、と言われていますが、実際なぜ健康にいいのでしょうか?

この記事ではリラクゼーションサロンの店長が実際に経験から学んだ、丹田と健康の関連性について分かりやすくシェアしていきます。

 

丹田の場所ってどこにあるの?

出典www.tubodojo.com

丹田はおへその数センチ下の場所といわれています。

ほかの専門家の話ですと、「おへそ」と「肛門」と「腰椎3番」を結んだ中心という説もあります。

 

丹田を意識するとインナーマッスルが使いやすくなる。

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出典:https://stretchpole-blog.com/deep-muscles-of-body-8209

ちょうど丹田の場所は、体の中心部を支える「腸腰筋」という大切なインナーマッスルがあります。

実は丹田を意識すると、この大切なインナーマッスル「腸腰筋」がうまく使えやすくなるのです。

 

普段あまり意識しにくい奥深い筋肉ですが、この筋肉がきちんと使われないことによって、以下の様な状態になりやすくなります。

・お腹のたるみ

・骨盤のずれ、体のゆがみ

・内臓の下垂

・浅い呼吸に伴うリラックス不足

丹田を意識するとこのインナーマッスル「腸腰筋」が使いやすくなり、効果には個人差がありますが、上記のような状態をプラス化しやすくなります。

 

インナーマッスルが使えるようになると、なぜ健康にいいのか?

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出典:https://curazy.com/archives/147393

インナーマッスルが体にいい、と良く言われていますが、実際のところ何でインナーマッスルが健康にいいのでしょうか?

その理由は、筋肉の関連性と血流の関係性にあります。

 

1.インナーマッスルが使えていないと、表面の筋肉がオーバーワークを起こす。

出典:https://hataractive.jp/useful/1645/

さきほどのインナーマッスル「腸腰筋」の話を例にします。

「腸腰筋」は主に股関節を動かす筋肉のため、ここの筋肉が弱ったりあまり使えていないと、足全体を膝周りの筋肉がオーバーワークを起こしてしまい、足全体が疲労しやすくなってしまいます。

疲労が溜まりすぎてしまうと筋肉や腱が固くなっていき、「こむら返り」で足がつりやすくなったり、ひどい場合は「肉離れ」を起こしやすくなってしまいます。

 

こういった症状に悩んでいる方って少なくはないと思いますが、あなたはいかがですか?

私は普段お客様に施術をしている時、たいてい足腰が疲れて固まっている方のほとんどは「腸腰筋」も硬いです。

この「腸腰筋」にアプローチしてほぐしてあげると、結果的に足全体が軽くなって動きやすくなります。

 

2.インナーマッスルが使えていないと、血行不良になりやすい。

血行障害、血行不良による症状

出典:http://nomadonna.net/health/20160715/

筋肉が硬いと血行不良になる、という話はよく聞きますよね?

血流といっても厳密には2種類あり、「動脈」「静脈」というものがあります。

1.動脈

動物の血管系に於いて、心臓から押し出される血液の流れる血管のこと。

 

2.静脈

反対に、心臓へ流れ込む血液の流れる血管のこと。

 

この心臓に送り返す血管「静脈」ですが、実はこの「静脈」から「リンパ」に流れています。

つまり、「リンパ」の大元の「静脈」が詰まっていると、その分疲労が溜まりやすくなってしまう傾向にあるんです。

 

この「動脈」→「静脈」という一連の流れと、「静脈」→「リンパ」という一連の流れは、健康的な体を作るうえでかなり大切なポイントとなります。

現代生活において、インナーマッスルの運動不足は体全体の血行不良の主な原因の一つです。そのため、インナーマッスルを効果的に使えるようになると、全身の血流が活性化され、健康になりやすくなります。

 

血液の仕組みについて。

一応、血液の仕組みについても解剖学的にご説明いたします。

<血液のはたらき>

1.物質の運搬

→酸素・栄養素・ホルモンなどを全身の組織細胞へ運ぶ。また、二酸化炭素やその他の不要物を組織から運び出し、肺や腎臓に送り、そこから体外に出す。

 

2.内部環境の恒常性の維持

→体液の水素イオン濃度や浸透圧を調整する。体熱の運搬を行い、体温の調節・均一化に役立つ。

 

3.身体の防御

→生体内に入ってきた細菌や異物を取り除く。

 

4.止血作用

血管壁が損傷されて出血した場合、自ら凝固して血液の損失を防ぐ作用がある。

 

インナーマッスルが使いやすくなると、それだけ血行がプラス化され、免疫力や回復力がパワーアップされるので健康につながっていくんですよね。

 

丹田を意識した「腹式呼吸」でインナーマッスル「横隔膜」を活性化。

横隔膜の役割とは?正しい呼吸を行うための鍛え方とトレーニング方法

出典:https://manabiba.tv/article/detail/49

インナーマッスルが使いやすくなると血行不良がプラス化され、免疫力や回復力がパワーアップして健康にまた一歩近づく・・。そんなイメージがしやすくなったでしょうか?

そこでさらに、インナーマッスルを使っていくうえで最も欠かせてはならないポイントがあります。

それが「深呼吸」です。

深呼吸をきちんと行うためには、呼吸の筋肉であるインナーマッスル「横隔膜」をしっかりと使う必要があります。実はそのために、ここで「丹田」が重要になってきます。

なぜなら、「丹田」を意識すると腹式呼吸がしやすくなって呼吸が深くなり、浅い呼吸の約4倍は肺に空気を入れることができるからです。

 

「腹式呼吸」によって自律神経のバランスが整われ、内臓が元気になる。

元気な女の子のイラスト

出典:https://www.irasutoya.com/2016/01/blog-post_14.html

腹式呼吸によって自律神経のバランスが整われ、緊張しやすい交感神経優位からリラックスしやすい副交感神経優位にもなりやすく、その切り替え、バランス力が整われます。

そうなって初めて、横隔膜の下についている肝臓など、内臓全体が適切に活性化し始めます。

 

実は、腎臓のすぐ下にインナーマッスル「腸腰筋」が存在し、腎臓が疲れて下に落ちてくると、「腸腰筋」をつぶすように硬めてしまうのです。

さらに「腸腰筋」がつぶれて硬まっていくと、血行不良だけでなく、ひどい場合はギックリ腰にもつながっていきます。

だからこそ、内臓そのものが元気になることはもちろん、慢性的な腰痛対策にも、「丹田」を意識することはかなり重要なのです。

 

「丹田」を意識した腹式呼吸で、もっと健康ライフへ!

健康管理

出典:http://omarn.wpblog.jp/healthcare-3month-ago

丹田を意識すると腹式呼吸がしやすくなり、自律神経のバランスが整われて内臓が元気になり、インナーマッスルへの圧迫も減って使いやすくなる。

インナーマッスルが使いやすくなれば、それだけ血行不良がプラス化され免疫力・回復力もパワーアップし、どんどん健康体になりやすくなります。

 

「丹田」→「腹式呼吸」→「自律神経のバランスのプラス化」→「内臓機能の活性化」→「インナーマッスルの活性化」→「血流のプラス化」→「免疫力・疲労回復力のプラス化」

 

これが丹田を意識することによる、具体的なプロセスの一例です。

いかがでしょうか?丹田を意識すると健康になりやすくなる、というイメージが何となくしやすいのではないでしょうか?

 

超簡単!丹田を使うポイントは「下腹部に手を当てて深呼吸」するだけ。

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http://www.beautynewstokyo.jp

最後に、丹田を意識して使うポイントですが、とても簡単です!

ただ単にお腹に手を当てて深呼吸するだけです

 

「え!?これだけでいいんですか・・?」

と疑問に思う方もいらっしゃるとは思いますが、本当にこれだけで大丈夫です。

 

実際に私のお客様にもシェアしたところ、後日

「あの後やってみたら、本当にリラックスしやすくなって眠れやすくなりました!ありがとうございます!」

と感謝のお言葉を頂きました^^

 

腰が痛かったりストレスで緊張して眠れない時や、冷え性など全般的におすすめのシンプルな方法ですので、ピンときた方はぜひ試してみてくださいね。

 

「そうなんだ~・・。丹田って大切なんだ・・」

と、丹田が気になってきたあなた、良かったらこちらの丹田専門ブログもおススメですよ!

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丹田の場所や鍛え方をもっと知りたい方は、こちら!

 

この記事を書いた人

maro

・リラクゼーションサロンの店長。

・健康とメンタルの関係性を日々、研究。

・妻と2人暮らし。

・趣味は太極拳。音楽鑑賞。