新学期がもうすぐはじまります。
暖かくなって、年末に出来なかったキッチンの大掃除をやるのにはとても良い季節になりました。
気温が上がると、油汚れも落ちやすくなるって知っていますか?
この記事では、上手に油汚れを落とす方法をお伝えしたいと思います。
Contents
キッチンの油汚れとは
キッチンの油汚れは、もちろん調理の時に発生します。炒め物や揚げ物から蒸発した油が、壁や床や換気扇などに付着してねっとりとした汚れになりますよね。
油汚れを落とす方法
油汚れを落とす方法として一般的なのは、アルカリ性の物質と混ぜることで、水に溶けにくい油を水溶性(水に溶ける)物質に変化させる方法です。
ですので、一般的に油汚れに効果的とされる、油汚れ洗剤・重曹・セスキ・苛性ソーダなどはすべてアルカリ性です。
冬の大掃除に失敗する理由
大掃除といえば年末に行うのが一般的ですが、年末の大掃除のときに換気扇などを掃除したら、ブラシや雑巾がベトベトになってダメになってしまったり、油汚れが頑固すぎてうまく掃除できなかったなどとよく聞きます。
じつは、油の性質として低温で固まってしまうというのがあります。ですので、12月の寒い時期に換気扇の掃除をするのは、あまりお勧めできません。
私のオススメとしては、4~5月ごろにお掃除するのが良いと思います。
油汚れがつきやすい場所
油汚れがつきやすい場所は当たり前の話ですが、油を調理する場所にちかいところです。
ガスレンジまわり、換気扇まわり、食器棚、吊戸棚、キッチンの床、などに油がよくつきます。
また、キッチンにエアコンや窓があれば、空気の流れによって油が運ばれ汚れやすいです。調理中はエアコンを切っておくだけでもかなり違います。
キッチンの油汚れに効く洗剤
重曹・セスキ炭酸ソーダ
テレビでよくおススメされています。重曹は料理などでも使われ、アルカリ性の物質です。セスキ炭酸ソーダも似たような性質ですがアルカリ性は重曹よりもセスキ炭酸ソーダの方が強めです。ですので、油汚れには、重曹よりもセスキ炭酸ソーダのほうが効果的でしょう。ただし、どちらもそれほど強いアルカリではないので、頑固な油汚れに使用してもかなり苦戦すると思います。
マジックリンなどの油汚れ洗剤
意外とあなどられがちなのが油汚れ洗剤です。セスキや重曹のほうが油落ちがいいと勘違いしている人も多いです。強いアルカリ性の洗剤で、強力に油汚れを分解してくれます。テレビでは重曹やセスキがオススメされがちなので、なぜか落ちないイメージになってしまっているのかもしれません。
キッチンの掃除に使う洗剤としては、油汚れ洗剤一択と言っていいくらい、油汚れに特化しています。
苛性ソーダ
アルカリ性の物質の中でも最強と言われているのが苛性ソーダです。水酸化ナトリウムとも言います。湯や水に溶かすと強いアルカリ性を示して、間違って素手で触ろうものなら皮膚がただれて大やけどしてしまうほどの劇薬です。わずか数gで何百人も人が死んでしまうくらいの恐ろしい毒物なので、取扱も難しくとても危険です。購入するには薬局などで住所やハンコや身分証などが求められるほど厳重に取り扱われています。
掃除屋さんが厨房の油汚れや焦げ付きなどに使うことはありますが、一般家庭では絶対におススメしません。
キッチンの油汚れ掃除を行うのに必要な道具
では実際にお掃除するときに使う道具は何を使うかお伝えしていきたいと思います。
- 油汚れ洗剤 いちばん有名なのはマジックリンですね。メーカーやブランドなどはとくに関係なく、油汚れ用の洗剤であれば何でもOKです。
- バケツ 漬け置き洗いするときなどにお湯を入れて使います。洗う対象物が大きい場合は、衣装ケースなど大きな容器で代用する場合もあります。
- ブラシ 洗剤をスプレーするだけでは汚れは落ちません。ブラシでこすって洗剤をなじませると分解が速くなります。
- 雑巾 洗剤で洗った最後の仕上げにしっかり拭くのに使います。
- ヘラ 厚みのある油よごれは洗剤が効きにくいので、ヘラでこそいで薄くします。ヘラに着いた油はべとべとしているので、キッチンペーパーなどで回収するといいでしょう。
- キッチンペーパー 先にでたヘラと一緒に使います。回収した油はペーパーでくるんでごみに捨てます。
キッチンの油汚れ掃除の手順
ここでは、レンジフード(換気扇)の掃除の手順を簡単にお伝えします。
- 分解 レンジフードの部品を分解します。フィルター・フード・ファンなどが分解できます。
- 回収 各部品についた汚れを洗剤がしみ込みやすいように、ヘラとキッチンペーパーなどを使って回収します。
- つけ置き バケツなどの容器にお湯を貼り洗剤を入れて、先ほど分解した部品を漬込みます。アルミでできてる部品は、薬品で焼けてしまうので注意してください。
- 洗浄 あるていどつけ置きすると汚れが柔らかくなるので、ブラシやたわしなどを使ってこすり洗いしていきます。
- すすぎ 分解された油汚れや残った洗剤成分などを、水やお湯でしっかり洗い流します。
- 乾燥 キレイになった部品を雑巾などで拭き、水分をしっかりとります。少し置いて乾かします。
- 組立て 元のとおりに組み立ててお掃除完了です。
まとめ
油汚れは、お掃除の中でも難易度が高く、しっかり準備して挑みましょう。また、気温が低いと更に難易度が上がりますので、春や夏など暖かい時期に行いましょう。
あまりひどい汚れの場合は、ハウスクリーニング業者などに頼むのも時短になりおススメです。
油汚れや水垢など掃除の情報は こちら